人が何かのファンになる時。

『ブルーボトルコーヒー京都カフェ』ですっかりファンになってしまった話

Written BY

Reiko

Room Euphoria Brand Owner / Yoga teacher /Yoga Nidra therapist /Aromatherapist / 京都芸術大学で空間デザインを勉強中

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November 23, 2021

いやあ、きっと今が京都は一番良い季節なのでしょう。

ちょっと前までは空っぽだった街中に

人気が戻ってきたように感じています。

紅葉の美しい季節ですね。

いつその情報を目にしたかわからないのですが、南禅寺の近くにあるブルーボトルコーヒー京都カフェで

『コーヒーコース』なるものを提供するという情報を、何ヶ月か前に知りました。

(私が見たのはきっとこのツイート。)

ブルーボトルコーヒーには一度も行ったことがなかったのですが

コーヒー好きの私は

「コーヒーコースとはなんぞや?」

と気になってしまい、同じく京都に住む友人と、この紅葉の時期に訪れたのでした。

とは言っても、

「あれ、今すごく紅葉綺麗なんじゃない?」

と気が付いたのは向かうバスがものすごく混雑していたから。

という、のんびりしていた私たち。

意図せず紅葉も楽しむことができました。

これは有名な撮影スポット、インクラインですね

自分が何かのファンになった時ってどんな時だろう?

って考えた時

ファーストインプレッションで強烈な印象を与えられたり

ストーリーに感動したり

共感したり・・・?

どんなことが考えられるでしょう。

上に書いた通り、私はブルーボトルコーヒーの存在こそ知ってはいたものの、行ったことも飲んだこともなくて

むしろ、「何がそんなに人気なのだろうか・・・?」

と思っていたくらいでした。

それはただ、「知らないからわからない」ってだけだったと思うのですが・・・

今回は「コーヒーコース」という

新しい体験にまず惹かれてしまったわけです。

平日だったにも関わらず、店内は大混雑。

座る場所を確保するだけでも大変そうな・・・。

一方、コーヒーコースを予約していると、2階にあるラウンジに案内されます。

入り口でちゃんと靴を脱いで階段を登って2階へ・・・・。

席に座るとこんな感じの景色が目の前に広がります。

中庭を挟んで向こう側にも建物があり、窓にはちゃんと「ブルーボトル」の絵が。

お店の方によると、昔は旅館だったところを改築して作られたのだとか。

よく見れば、その趣がまだ残っていました。

お客さんは、私たち2人と男性の方1名の、全部で3名。

最大で4名がけのカウンター席だったので、下の店舗の混雑具合とは打って変わって、とてもプライベート感のある、落ち着く空間でした。

私たちに向かってコースの説明などをしてくれたのは、たぶん20代くらいの女性の店員さんでした。

ちゃんとコールドブリューとかネルドリップとかそんなことの説明をしていただき

わたしたちはほぉーーーーと頷くばかり。

私ブラックコーヒーって飲めないんですけど、とてもさっぱりしていてフルーティーで美味しく飲めてしまいました。

丁寧に淹れられ、計算し尽くされたコーヒー。

それに添えられたデザートも抜群に美味しくそして美しく、手をつけるのがもったいない・・・!と思ってしまうほど。

これが・・!本当に!美味しかった・・・!
最初はとても濃いのだけど、氷が溶けていくと同時に味わいを楽しむというスタイル

コースを堪能しながらあっという間に1時間が過ぎ。

店員さんが細やかに説明したり感想を聞いてくださるので和やかで始終居心地の良い雰囲気でした。

今でこれだけ混雑しているなら、それこそコロナ前の観光がピークだった頃なんかは凄まじかっただろうなと・・・

そんな話をしていたら、店員さんがブルーボトルコーヒーに入ったきっかけの話になりました。

もともとやっていた仕事を辞めて次の就職先を探している時に、たまたまブルーボトルコーヒーがやっているコーヒーセミナー付の会社説明会のようなものがあって、それに興味本位から参加したそうなんです。

コーヒーなんて全然飲めなかったにも関わらず。

でもその説明会で試飲してみたところ初めてコーヒーを「美味しい!」と感じ、その勢いで応募してしまったのだそう。

私はよくその辺の事情を知らないのですが

きっとスターバックスコーヒーと同じくらい採用される基準が高いんじゃないかなぁとか、狭き門なんじゃないかなと思ったのですが、その方は見事採用され、今に至ると。

この器は錫(すず)らしいんですけど、それでコーヒーを飲むのがとても新鮮だった

採用基準がとても面白くて

経験とか知識とか年齢とか全然関係なく、その人がブルーボトルコーヒーに入ったら

「その人の」ポテンシャルを十分に発揮できるか?

その人が入ったことでチームの関係性はどうなるか?

というようなことを考慮して採用するんだそうです。

なので、どれだけ知識や経験があったとしてもそこではその本人が発揮できないと思われたり、パワーバランスが崩れるかなと予想されても採用されない。

ある意味運やタイミングもあるのかもしれないですが・・・

私がすごく良いなーと感じたのは、採用の段階でファンになってもらって応募してもらうという仕組みになっているというところ。

最初は興味本位で仕事を探しに行った、という人がそこでブルーボトルコーヒーのコーヒーを飲んで

「おいしい!」とファンになってしまうわけです。

そこから応募してもらう、だなんて、きっとすごくポテンシャルの高い方が入ってきてくれるはずですよね。

要するに、ブルーボトルコーヒーは従業員もお客さんもファンにするのが上手いんだろうなと思ったのです。

ブルーボトルとしてはめっちゃ採用に成功しているし、それはお客さんにも良い影響を与えている。

私も当初は完全に興味本位でした。

コーヒー「コース」と名前がついているにせよ価格も一人3850円と、結構するんですよ。

え?結構いいランチコース食べれない?ていうくらいの価格ですよね?

で、目新しさからやってきた私みたいなお客さんがすごくこだわって提供されたコーヒーやお菓子をいただいて感動する、ってだけでなく。

またそこで従業員の方のとの会話を通して

「ブルーボトルコーヒー、良いじゃん!!」

と、いつの間にかファンになっているわけなんです。

従業員の方がそこのファンであることはとても素敵なことだし、それが興味本位で来たお客さんにも波及していくってなんだか良い循環が生まれているのだなぁと。

私はすっかりファンになって帰ってきてしまいました。

確かにあのコーヒーコース、高いなーと思ったけど

あの美味しさと景色とプライベート感と

楽しく働いている店員さんと接することができるならまた行きたいな。

店員さんがあまりに楽しそうに「こんな風に働いてるんですよ」ということを伝えてくれるものだから、

ちょっと働いてみたくもなりました笑。

やばい!完全に私ファンになってる!!!

良い秋の1日でした

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